待遇そのままでも採用できる!非常識な求人票の書き方

ある小さな工務店が、思わぬ形で採用に成功しました。 
待遇を変えずに、応募が一気に集まったのです。 
「そんなこと本当にできるの?」と思うかもしれません。 

でも、少し見方を変えるだけで結果は変わりました。 

その小さな工務店は、仕事は順調で、人手が足りません。
そこで求人を出したものの、 まったく応募が来ないという悩みを抱えていました。 

「給与を上げるのも難しいし、何が悪いんだろう…」 
そう感じていた社長に、ある共通点があったのです。 
求人票にはこう書かれていました。 
「現場も営業もできる方、大募集!」 

つまり、大工仕事も顧客対応もこなせる“万能な人”です。 
でも、そんな人は滅多にいません。 
いたとしても、独立するか大手企業に勤めています。 
実はこの会社、存在しない人材を探していたのです。 


小さな会社ほど、万能な人材を求めがちです。 
「少人数だから、何でもできる人がいい」 
そう思うのは自然ですが、 それが求人の反応を悪くする原因なのです。 

言い換えれば、「スーパーマンを探していた」のです。 
そこで方針を見直しました。 
営業と現場、どちらが会社にとって大事かを整理。 
結果、現場の仕事を担える「大工」が最優先と判断しました。 

ただし、ただの大工募集ではありません。 
「お客様の笑顔を見るのが、うれしい大工さん」 
この一言を入れたのです。 

「人と話すのが好きな方」 
「お客様と一緒に家づくりを楽しみたい方」 
そう書くだけで、求人票の印象がガラッと変わります。 

この変更をしたところ、すぐに応募が入りました。 

採用できた方は前向きで、将来の成長にも意欲的。 
まさに“スーパーマン予備軍”との出会いでした。 
現場の空気も明るくなり、 

社長も「人を育てる楽しさを感じた」と話しています。 

スーパーマンを探すより、スーパーマン予備軍を探そう! 

最初から完璧な人を求めるのではなく、 
“これから伸びる人”に目を向けたことが成功のカギです。 

完璧を求めると、誰も応募してきません。 

「一緒に成長したい」と思える人を見つけることが、 
長く働いてもらう近道なのです。 
この考え方は、どんな仕事にも当てはまります。 

求人票に「求める人材像」と書くよりも、 
「こんな方に向いている仕事です」と伝えるほうが効果的です。 

“Meコピー”ではなく、“Youコピー”にすること。 

つまり、会社の都合ではなく、 
応募者の気持ちに寄り添った言葉に変えることです。 

小さな言い換えで、伝わり方は大きく変わります。 
待遇を変えなくても、 言葉と視点を変えるだけで結果は変わります。 
非常識に見える方法こそ、採用成功の近道なのです。

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